今回の調査は、自身のホームページを年内にリニューアルするため、競合分析の一環として行いました。目的は、地域内の価格相場や制作スキルを把握し、当事務所の強みを反映させることです。また、明石市内の制作費用相場を確認し、価格設定の適正さを見直すことも狙いとしています。

本記事では、調査結果を基に、明石市におけるホームページ制作の現状を一部ではありますが、ご紹介します。

調査対象業者の選定について

調査対象業者の選定

Google検索で「ホームページ制作 明石」「Web制作 明石市」などのキーワードを使用し、上位20位までの業者を対象に選定しました。

また、『比較Biz』『Web幹事』『優良Web』などのキュレーションサイトで紹介されている業者もリストアップしましたが、その内、常時SSL化されていないサイトや、被リンク購入によりペナルティを受けていると思われる業者は除外しました。

最終的に法人7社、フリーランス5名を調査対象としました。

使われているウェブサイト作成ツール

使われているウェブサイト作成ツール

調査対象の12業者のうち、自身のホームぺージにおいて、10業者がWordPress、2業者がノーコードツール(STUDIO、Bind)を使用していました。ほとんどの業者がWordPressを主要な制作ツールとして利用しており、クライアントワークでの使用ツールともほぼ一致していることが確認できました。

ノーコードツールしか使用していない業者は、『Wordpressでの構築スキルが無い』『戦略としてあえて選択している』などの理由が考えられます。

ウェブサイト作成ツールの内訳:

  • 『Wordpress』・・・10業者
  • 『ノーコードツール』・・・2業者

使われているWordPressのテーマ

WordPressテーマをチェックできるツール

Wordpressテーマチェックツール

引用:What WordPress Theme Is That?

調査では、オリジナルテーマでの制作が可能かどうかも確認しました。ハンドクラップでは、オリジナルテーマ制作による高品質なホームページ制作にも対応しているため、競合の制作スキルや対応範囲を調べることで、差別化ポイントを明確にする狙いがあります。

なお、確認方法は、ページのソースに記述されているパス『/wp-content/themes/テーマ名』 から判断出来ますが、今回はWhat WordPress Theme Is That?というサイトからチェックしました。

オリジナルテーマによる制作では、既存テーマのカスタマイズに比べて、より高度なコーディングスキルが必要です。具体的には、HTMLやCSS、JavaScriptに加え、PHPやWordPressの構造について深い理解が求められます。オリジナルテーマ制作でのメリットは以下のとおりです。

  • 【ブランドに合わせたデザイン】
    クライアントのブランドイメージに合った、独自性の高いデザインを作成可能
  • 【柔軟な機能追加】
    必要な機能を自由にカスタマイズでき、無駄なコードを排除してパフォーマンスを最適化。
  • 【SEOとパフォーマンスの向上】
    余計なコードやプラグインを使用しないため、SEOに最適な構造を実現。
  • 【長期的なメンテナンス性】
    将来的な拡張や修正がしやすい設計にできる。

12業者中、オリジナルテーマ制作に対応していると考えられるのは3業者のみでした。意外に少ないと感じましたが、2024年9月時点での各業者のホームぺージと制作実績から判断しているため、正確な事は問い合わせてみないと分からないと思われます。

なお、既存のWordPressテーマでは、『Lightning』『SWELL』『TCD』が多く使われていることがわかりました。既存のテーマを使用すると、工数が少なくなる分、制作費用が抑えられるメリットがあります。

お問い合わせフォームの実装

お問い合わせフォームの実装イメージ

各業者のお問い合わせフォームの実装方法も調査しました。ノーコードツールを使用している業者は、ツールのテンプレートフォームを使用していました。WordPressを利用している業者では、「コンタクトフォーム7」を6業者、「MW WP Form」を2業者、「Formfacade(Googleフォーム)」を1業者、「Elementor-form」を1業者が使用していました。

ハンドクラップでは、プラグインを使わない自作のお問い合わせフォーム制作にも対応していますが、そのメリットは以下のとおりです。

  • 【柔軟なカスタマイズ】
    コードを直接書くことで、フォームのデザインや機能を自由にカスタマイズできます。
  • 【パフォーマンスの向上】
    不要なプラグインを使わないことで、サイトの読み込み速度が向上します。
  • 【セキュリティの強化】
    プラグイン依存を減らすことで、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。

制作費用の相場

制作費用の相場調査のイメージ

調査対象の12業者のうち、4業者は具体的な制作費用を掲載していませんでした。制作費用を提示しない理由としては、クライアントのニーズや要望に応じて制作内容が大きく変わるため、標準的な料金設定が難しいことが考えられます。

ハンドクラップでは、制作費用のぺージを設け、ご予算・目的に応じて4つのプランをご提案させていただいております。また、具体的な制作費用をイメージしていただくために、料金シミュレーターも設置しております。

なお、今回調査した業者の場合、WordPressで既存テーマを使い5ページのホームページを制作する場合、費用は20~30万円程度が相場のようです。月額1万円前後で提供するサブスクリプション型ホームページ制作を行っている業者は2社ありましたが、原則テンプレート制作に依存すると考えられるので、長期的には割高になる可能性があります。

なお、キュレーションサイト『Web幹事』によると、兵庫県のホームページ制作の費用相場は平均53.7万円とのこと。

兵庫県のホームページ制作の費用相場

引用:Web幹事

ホームページ制作の相場と選び方ガイド
[ 参考記事 ] 適正価格はどれくらい?ホームページ制作の相場と選び方ガイド【2024年】

Webマーケティングと保守管理

Webマーケティングのイメージ画像

ホームページは作って終わりではありません。制作後の運用やマーケティングも重要です。ホームページの効果を最大限に引き出すためには、SEO対策やコンテンツマーケティングなどのWebマーケティング施策が不可欠です。

また、サイトの安定性やセキュリティを保つためには、定期的な保守管理が必要です。これにより、サイトの表示速度やユーザー体験の向上、セキュリティリスクの軽減が図られ、長期的な運用が可能となります。私の経験として、他の業者が制作したWordPressサイトで、保守管理が放置された結果、サイトが正常に機能しなくなり、リニューアルの依頼を受けたことが何度かあります。

今回調査した12業者中、Webマーケティングサービスを提供しているのは3業者、保守管理サービスを提供しているのは8業者でしたが、具体的な保守管理の内容まで記載している業者は4社のみでした。

まとめ

競合分析の様子

明石市内のホームページ制作業者を調査し、費用相場や制作スキルの違いを確認しました。

なお、SEO対策についても競合分析を行い、さまざまなSEOツールを使用して詳細に調査しましたが、こちらの分析結果については、今後の記事にまとめて公開する予定です。

今後は調査結果を元に、競合との差別化を図りつつ、自社の強みを最大限に生かしたリニューアルを進めていきます。ハンドクラップでは、『ウェブ解析士の資格』や『Googleアナリティクス認定資格』を活かし、Webマーケティングサービスの強化を目指しています。これにより、より効果的なオンライン戦略を提案し、クライアントの成長をサポートしていきたいと考えています。